地元周辺の若者や、自動車大学の生徒さんのレースサポートに尽力されているオートリサーチ米沢さん。
年初のYAHOOニュースでも、その活動が紹介されていました。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200109-00010001-amweb-bus_all
そんな米沢さんから、昨年の秋、こんなお題をいただいておりました。
「お手軽さがウリの各種K-CARレースですが、人気の上昇とともに、一部の車種は価格が高騰。その中で価格がこなれてきたのがL275vミラバン。ユーザー数が急速に伸びています」
「ただ、サーキット用の脚が無いんです」
「厳密には5~9万円のお手軽なストリート用はありますが、ユーザーたちがステップアップしようとすると、ブランド物はいきなり20万オーバー」
「失礼を承知で申し上げると、シルクロードさんが販売されているものは、サーキット対応しながらも10万円半ば、というのが魅力なんです。なんとか設定してもらえないですか?」
失礼なワケがナイ!!
むしろほめ言葉!!!
だって、当社の創業メンバーはラリー、ダートラ経験者。
しかも、50年近く前、全員が極貧レーサー(笑)でした。
駆け出しレーサーの気持ちを、誰よりもわかっているからこそ、極力性能を維持したまま、価格を落とす努力するのが当社の方針。高額で性能が良いものを作ることも大変ですが、リーズナブルに性能が高いものを作ることは、さらに大変。
当社が、K-CAR用のスポーツサスペンションに、KYBの全長固定式ショックを投入しているのは、性能を維持したまま、価格を落とすため。
もちろん全長調整式できなくても、減衰力の設定は抜群。KYBさまが販売されている通常品とは別物の減衰力を制作依頼。
http://www.silkroad-jp.com/home/portfolio-2/suspension/rms-k-sp
前後フルタップ、全長調整式が主流の中、リアショック固定式というのは発売当初、「ありえない」と言われたこともありました。けれど、今は各種K-CARレースで全国のショップさまに実績を出していただいております。
アッパーマウントにはキャンバー、キャスター調整機構を仕込み、さらにブラケット側でもキャンバー調整可能。価格は抑えながらも、サーキットユーザーの「痒いところに手が届く」設定。
前置きが長くなりました。
あれから半年、米沢様には共同開発のテスターとしてご協力いただけることを条件に開発スタート。
何度もテストを重ねていただき、完成形が見えてきました。
送っていただいたレポートに驚愕…
こちらも気合が入るというものです。
車高、レート、ストローク量など、現場でレースを実際にしているからこその ”生きたデータ” をどんどん提出してくださるから開発出来ます。
車高を下げるだけのものであれば、机上のデータで簡単に作成できます。
そのほうが、開発コストも時間もほとんどかかりません。
けれど、結果を出す脚となると、実際に使用されるホイルサイズ、タイヤのグリップ力、クルマの重量、エンジンパワー、製動力、ボディ剛性など、さまざまな要因に影響されるもの。
タイヤメーカーがグリップ力を上げてきたら、車高調の減衰力設定を変更しないといけない、ということは、3UPさんを初めとするお付き合いのあるショップ様には口を酸っぱくして言われ続けてきました。
つまり、当社のRMS、RMS-Kシリーズは、最前線で戦うショップさまからの最新情報に基づいて制作されています。
見た目は同じでも、中身は常に新鮮。ALWAYS UPDATED、ということ。
L275v用の共同開発車高調は、夏から秋にかけての販売予定。
米沢さまからは待ちきれないというユーザー向けに、プロトタイプのご注文を数台いただいており、ワンオフ対応を開始。当社の正式リリースを待てない場合は、米沢さまにお問い合わせください。
コロナの問題、深刻さが増してきました。
今まさに正念場。早期終息に向け、当社もGW明けまでは営業活動を縮小、遠方への出張を中止。
最低限の行動範囲にとどめます。
ただ、クルマのイベントについては、内容によっては実施されてもいいのではないかと思うのです。
特に走行会などは、基本的に屋外ですし、人間が密集することもほとんどありません。
ミーティングや表彰式を省略したり、屋外で距離をとって行う。マスク、消毒はもちろんといった措置をしっかりととるのであれば、何が何でもすべて禁止や自粛、というのも少し違和感があります。
それに、コロナ問題が大きくなり始めた頃から、キャンピング、グランピングの人気がさらに高まっているようです。
都市部の密集したところから、安全に距離を置くことができるという意味では、クルマは非常に便利。
ワタシのハイゼットカーゴにもベッドキット積みましたが、まさに移動できる自分の部屋。
コロナ問題の終息への努力と協力が一番重要な局面。でも、同時に日々の生活を楽しむための方法を賢く考えるのも大切。
その一つのツールとして「若者のクルマ離れ」を叫ばれ続けた ”自動車” の良さが見直されるのであれば、この業界に関わる会社として「より速く、より安全に。そしてより愉しく」するための商品開発を加速すべきと感じています。
お問い合わせが殺到中の、ダイハツロッキー、トヨタライズのリフトアップキット、量産は順調に進んでいます。
この商品も含めて、明日の4月1日からGWまでの1ヶ月間に発売する新製品、5点もあるんです!ひー(汗)
激動の2020年、貧乏暇なしだけは不変!